熊鷹の風切羽の表と裏です。
一番上の羽根は小さくて鳥の専門家の間では1枚目とは数えないようで、矢の世界でも風切は6枚とされています。
古いものなので、少し黄色っぽく色がついています。
熊鷹のなた羽の表と裏です。
この3枚は、手羽根としては一番しっかりしていて、模様も綺麗です。
熊鷹のほろ羽です。
たくさんあるので、代表的なものだけ写しました。

上の2枚は、なた羽の次の羽根です。
おおほろなどと言うこともあると思います。

下の2枚は一番脇に近く、わきなどと言うこともあると思います。

大きさが非常に違い、小さいものでは矢にはなりません。


矢にするには、矢羽根として機能する14〜15センチのほかに、
矧ぎ糸の下に入る羽軸数センチ分が必要です。

羽軸の根元では羽弁が弱く、
羽軸に斜めに生えていて、先も綿毛のようになっています。

先の方は羽軸が細いために、割るのが難しくなります。
割りにくい時は羽軸を木槌などで潰して広げてから割ります。
熊鷹の手羽根の全体像です。
櫂方の表側は暗い色で、裏側を見てもあまりはっきりとした模様には見えないことが多いかと思います。
開きは表も裏も模様がはっきりと分かれて見えます。
羽根は大きさが違うと斑の大きさや間隔も変化しますし、場所によって斑と羽軸との角度も違います。

風切、なた、ほろと分けて写したつもりでしたが、裏側の写真の左の方は分け方を間違えてしまいました。
なたのグループに風切が1枚入り、ほろのグループになたが1枚入っています。ご容赦。
手羽根の話