蟇目の自作
材料は、軽くて仕上がりも良い
桐を使うのが一般的だと思います。
四角いまま「木工ろくろ」にセットして
良いのですが、今回は角を落としました。
この機械は最長20センチまで削れます。
まず、外側を削ります。
手前の台を支えとして、バイトと呼ばれる
刃物を当てて削ります。
外側の形が決まったところで、
内側をくりぬくために中央で割ります。
丁寧な作業が必要です。
多少、中心がずれてもあとで調整できます。
片側で材料を掴むアタッチメントがあれば、
このような苦労は不要です。
この方法では、
深くまで削れない場合が多くなりますが、
柔らかいので後から手で削れます。
手で削る手間を省くのにドリルも使いました。
よく切れる刃でないと危険が伴います。
丸のみなどを使って、丁寧に削ります。
ばらつきが大きいと、飛び方に影響します。
今回は、大小4個作ってみました。
のみを使って、目(穴)を彫ります。
今回は3カ所に入れています。
エポキシ系の接着剤で張り合わせます。
接着力が出ない木口どうしの接着なので、
慎重に作業します。
塗料を吸い過ぎないよう柿渋を塗り、
1回目の塗装をした所です。
カシュー塗料の朱赤を使っています。
補強のために、5カ所、糸を巻きました。
糸の上から2回目を塗りました。

その後、糸を塗り固めることと、
糸の部分を飾りとして黒くしたかったので、
マスキングテープを使い、
黒のカシュー塗料を塗りました。
仕上がりです。
ただ、寒い時期に塗装したため、
塗料の粘度が高すぎましたので、
暖かくなったら塗り直そうかと思っています。

大きいもので長さ23センチ径7センチ。
箆も、相当丈夫なものが必要です。
小さいもので長さ13センチ径5センチです。

後日、音の出なかったものは目の形を直し、
全てが鳴るようになりました。
以前作った蟇目です。
それぞれ良い音がでます。

大きいもので長さ16センチ、
小さいもので10センチです。

一般的には15センチくらいまでのものが
使われていると思います。