私は、周囲の人達の御好意により、矢づくりの過程を見せてもらったり、教えてもらったり、
はたまた自分で加工してみたりと、様々な知識を得させてもらっている、自称日曜矢師です。

最近ではさぼりぎみで、矢に関する勉強は遅々として進みませんが、
矢づくりの実際などの基本的な知識や、矢の見方、修理の仕方などの実用的な知識は、
なかなか本には書かれておらず、興味を持った(奇特な?)人も情報入手は困難だろうと思いますので、
かなりマニアックな内容となっていますが私の勉強したことを紹介してみようと開設しました。

ただ、あくまで私自身の理解した内容を書いておりますので、間違いや解釈違いも多々あるとは思いますし、
矢の名称や用語などは矢師により様々である場合もあり、
ここで使ったものが一般的とは限らないのですが、素人の知識とお許しください。

なお、竹矢を中心とした話になりますが、金属矢などを扱うときの参考になると思いますし、
日本文化としての弓道を語るうえでは古くから使われてきた道具の知識は必要なことですので、
興味のある所だけでも読んでいただければ幸いです。


このホームページでは、矢に関する基本的な知識や用語についてはほとんど触れていませんが、
現代弓道講座や各種の弓道入門書に出ていますので、そちらを御覧になっていただくのが確実かと思います。

また、矢の製作の正確な工程などについては、弓具店のホームページに写真入りで紹介されているほか、
平成8年再発行の浦上栄先生の著作(紅葉重ね・離れの時機・弓具の見方と扱い方)などにも書かれていますので、
そちらを参考にしていただくのが宜しいかと思います。

竹矢の制作については、最近では当然のことながら全工程を素人が自力で行うのはほとんど不可能です。
しかし、一部分でも自分で加工した道具は愛着が違いますので、自分で手を加える場合のヒントを得たり、
購入や修理に出す際の予備知識として役立たせていただけるよう、内容を充実していきたいと思います。
北海道に住む公務員(専門は林業と木材)

S48.9 高校2年の秋、弓道部に入部。師匠は顧問の錬士五段(当時の段位・称号)
      師匠の薫陶により、弓道とそれを取り巻く文化や道具、技術論にどっぷりと漬かり、
      一年後には弐段を認許されたものの、
      途中で何度か休眠しながら、H9.6 にようやく五段を認許される。

これまで、出身高校のクラブ活動や、勤務地にあった大学の同好会・クラブ活動などのお手伝いをしてきました。
弓道の指導や自身の射技については、自らの経験のみではなく、理論に裏付けされた技術が大事だと考えています。
使用する矢は104.5センチ。背が高くて、弓の練習では何かと不自由をしています。
弓道のとらえ方には、ゲームとして、習い事として、日本文化として、余暇活動として、修行としてなど、
人により様々なものがあると思いますが、私は技術と的中だけを追いかけるのではなく、
道具や射法などを含めた文化的な面も含めて弓と向かい合うことに興味があります。
弓矢は殺傷力がありますので、安全の確保が全ての前提になります。

弓道と呼ばれるようになってからも、何人もが矢にあたって亡くなっており、
矢をいじることを楽しんでいる私としては、弓道をする人全てが、
更に道具の扱いに細心の注意をしてもらいたいものだと思っています。

称号を持っていてもあづちを外す人がいるくらいですから、基本的には他人の技術は信用せず、
自分は周囲に対して細心の注意を払うことが必要だと思います。


安全に弓道を楽しむためには、

1.自分が他人に対して

 ・たとえ素引きであっても他人に向かって弓を引かない。武器を向けることは喧嘩をしかけているのと同じ。
  また、弓が折れたり弦が切れたりすれば、近くにいれば弓矢弦が当たるかもしれない。
 ・弓を引かなくとも、矢をつがえたら人には向けない。仕掛けの太さを合わせている時などでも同じ。
 ・羽根のすり減り過ぎた矢は使わない。どこに飛ぶかわからない。棒矢を的に向けて飛ばすのは言語道断。
 ・短い矢を使わない。引き込んで離れると、矢は後ろを含めてどこへ飛ぶかわからない。
  竹矢なら砕けて飛び散り、周囲も自分も危ない。
 ・打ち起し以降、会は別として矢は水平より上に向けず、
  左右についても、いつ暴発しても矢が的に向かうよう努める。

2.自分が自分に対して

 ・巻藁練習は弓1張分離れて足踏み。近いと矢が弦から離れず弓がどこに行くか判らない。
  遠いと中らないこともある。
 ・中仕掛けは筈に合わせる。ゆるいと離れでこぼれて弦で腕などを打つことがある。
 ・ピアスははずすこと。(指輪やネックレス等の装飾品は全てはずすのが心得。)

3.他人が自分に対して

 ・矢が飛んでくる可能性のある場所にはいない。
 ・素引きしている人の前に立たない。

4.他人が他人に対して

 ・前記のことをしていたら、即、注意する。
  ただし、きちんと指導を受けていない人も多いので言葉に気を付け臨機応変に。

5.その他

 ・矢道に入る時の声掛けは確実に確認しあうこと。
 ・射場の中では弓に関係のない話をしない、うるさくしない。注意が散漫になって危険。


などを心がけるべきであると思っています。
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○ 私の弓道練習の考え方(何よりも安全の確保を優先して)
○ 私にとっての弓道(日本文化としての弓道)